「結婚はあたりまえ」、「結婚し家庭を築いて一人前」なんて既婚者が独身者にマウントをとる時代なんて一昔前のこと。今では「結婚しない人生」という選択をする人も増えています。
という筆者は37歳で結婚を決意、重度のマリッジブルーを経て38歳で挙式。世間で言う「晩婚」を決断することになります。
今回のブログ記事は、「晩婚なら独身でもよかったのではないか」、「なぜ独身にピリオドを打つ決意をしたのか」、筆者自身の経験を踏まえ、男性の「結婚しない・したくない理由6選」と「結婚は適齢期をすぎたら早い方がいい理由4選+α」を筆記します。
結婚しない・したくない理由6選
男女が自然に出会い、恋愛し結婚… という流れが一番よいスタイルなのかもしれませんが、今では「婚活」しなければなかなか難しいというのがこのご時世。
多くの女性の場合は、「誰とするか」より先に「結婚したい」という目標があり行動を起こします。
ですが、男性の場合は「この人となら結婚を考えてもいい」というくらいなので、男女で結婚に対する温度差が生じ、マッチングアプリなどで出会った女性に結婚話を持ち出されたり、結婚に焦り気味だと引いてしまいます。
男性は本気で恋愛し、その人を愛することができてはじめて結婚を意識したり、覚悟を決めることができるのです。
では、なぜ「結婚しない・したくない」男性が増えているのか、その理由を見てみましょう。
時間・行動・金銭面を制限されたくない
結婚しない・したくない理由一位がこちらではないでしょうか。
「一人が好き」「自分の人生だから時間は自分で使う」「自分で稼いだお金を自分に使うのが当たり前」「まだまだ遊びたい」など、好きな服を着て美味しいものを食べいい車を乗り回す。
飲み会にパーティーに旅行と、好きなことを好きなときにやって好きなときに眼れます。どこで何をしていても誰に何を言われるでもなく、自由な時間とお金が十分にあり、そこに全力投資する「独身貴族型」です。
仕事が楽しく収入もそれなりにあるので、自分のために時間とお金を惜しげもなく使い人生を有意義に謳歌しています。特定の恋人は作らずとっかえひっかえ。恋人ができたとしても縛られることが嫌いなため結婚は考えないどころか、そもそも結婚に興味がありません。
既婚者が羨ましいと思えない
先に結婚した周囲の既婚者の話を聞くと「お小遣い制になる」とか「自由な時間がなくなる」、「夫婦間での揉め事なんてしょっちゅう」なんて話ばかり。
『結婚しろ』
親や親族、会社の上司・先輩、先に結婚した友人などに言われますが、モデルケースとなるのが不満や愚痴をこぼしてばかりなので明るい結婚生活のイメージが膨らむはずもなく「羨ましい」、「自分もそうなりたい」なんて到底思えません。
何一つ不自由でないから
結婚しなくても幸せになれる時代といいますか、仕事で遅くなってもコンビニがあるから買い物には困りません。洗濯は全自動にお任せ、欲しい物はネットでほとんど揃い、宅配便は時間や受け取り場所も指定できます。
一昔前なら男女の役割分担が明確で、自分ができないこと・やれないことを補ってもらうことが結婚というスタイル・家族でしたが、生活する上であらゆることが便利になってきたことや、男女差別がなくなってきたことにより、今は自分に欠けているもの・やれないことが見えてこないのが現状。
結婚しないことで不便を強いられるならともかく、一人でいることになんら不便がなければ〝結婚〟というスタイルをとる必要などないと考えています。
家族扶養の責任が重い
「結婚はリスクだ」
「責任を負うなんてイヤだ」
不安定な社会情勢や非正規雇用の増加などから「家族を養わなければいけない」という責任を嫌がります。
現在では共働きが当たり前となり、様々な扶助もありますが、男性が経済的に家族を支える大黒柱となるケースが多いのも確か。自分で稼いだお金は自分のために使ったり貯めたりしたいので、結婚しサイフを一つにすることは否定的。結婚には多くの幸福(後に紹介)もありますが、メリット・デメリットを合理的に考え、リスクになりそうなものを避けるようになります。
そもそも彼女がいない
恋愛が怖い。恋愛に奥手で女性との関係を作っていくことが苦手な「草食系男子」型。
草食系男子は「結婚できないならそれでもいい」と考えており、結婚に関しても他人事、遠い話だと感じ魅力もさほど感じていません。
傷つくことを恐れるタイプで対人関係を煩わしいと考え、無理に自分を押し殺してまで他人に合わせる必要などなく、妻子を持つ責任に対しては恐怖心に近いものがあります。
結婚したいけどできない
上記はあえて「結婚しない」を選択しているタイプと違い、結婚したいけど「できない」タイプ。
大きな理由は金銭問題。
共働きがあたりまえとなった現代でも「男性が妻子を養う」というイメージが強く、そうした責任がプレッシャーとなり結婚に尻込みしてしまいます。
ぼんやりと「いつかは結婚したいな」というビジョンは持っていても、低賃金・激務でカツカツの生活をしており、将来収入が増える見込みもありません。
では、独身女性200人を対象に行われた、「結婚相手に求める年収は」という調査結果を見てみましょう。
恋活・婚活の総合メディア「M2W」を運営するWoo(東京都新宿区)は、独身女性200人を対象に「結婚相手に求める年収」についての調査を実施した。
【結婚相手に求める年収額は?】
400万円以上~500万円未満 40人
500万円以上~600万円未満 50人
600万円以上~700万円未満 40人
700万円以上~800万円未満 15人
800万円以上~900万円未満 7人
900万円以上~1000万円未満 3人
1000万円以上~ 4人
気にしない 41人
年代別で差は出るものの、上記の結果を見ますと半数近くの女性が男性の年収に400万円~600万円と答えています。
男性の平均年収が540万円弱と言われているので、よく知っていると言いますか、非常に現実的な数字を挙げてきます。
しかし、平均年収はあくまで平均の話。では平均年収以下の人はどれくらいいるでしょうか?
こちらの分布を見ましても、約5割の方が平均年収どころか年収中央値以下となり、61.1%の方が平均年収以下ということになるとのこと。
平均年収以下の人が60%以上いるのに、女性に屈託の笑顔で「男性に望む年収は540万円」なんて言われると背筋に寒いものを感じます。
また、容姿や学歴で負い目を感じていたり、複雑な家族の問題等を抱えていて、結婚に対して前向きになれないという方も。
結婚は適齢期をすぎたら早い方がいい理由4選+α
「早婚」「晩婚」「適齢期」とありますが、そもそもどのくらいの年齢を指すのでしょう。
厚生労働省の調査によると平均初婚年齢は、男性が31.1歳、女性が29.4歳とのこと。
何歳が早婚・晩婚・適齢期という定義は無いようですが、客観的に見て25歳以下の結婚が早いと言え、35歳以上の結婚が遅いという印象を受け、30歳前後が適齢期だろうと考えます。
では、結婚は適齢期をすぎたら早い方がいい理由を見てみましょう。
体力的に衰えてくる
・年齢からくる衰え
趣味に仕事に充実して体力に満ち溢れた若いうちはいいのですが、走り込みやジムでトレーニングしていくら鍛えていたとしても、年齢を重ねるにつれどうしても体力は衰えるもの。やがてそれは不安へと変わります。
ふと周りを見れば友人知人は堅実に幸せな家庭を築き、煩わしいとさえ思えた子どもの世話をするのを見て、ふと「いいな…」「…やっぱり結婚したいかも..」「子供が欲しい…」という憧れにも似た感情に変化してゆき、40歳すぎてから結婚相談所に駆け込み「子供が産める若い女性を紹介してほしい」という方が少なくないと聞きます。
・トレーニングの休止期間~再開まで
家庭を築き子どもを持ち父親になった場合、妻が妊娠してから出産し、子どもが3歳頃になるまでが特に手がかかる時期と言われ、ほぼ自分の時間というものがありません。ここまで約4年の月日を要するとし、30歳で結婚すれば34~5歳。40歳なら44~5歳となります。35歳で落ちた体力を取り戻そうとトレーニングを再開しても、わりとスムーズに再開できますが、45歳となるとそういうわけにもいきません。ランニングやスポーツジムを再開しても、膝や腰に負担がかかり故障やケガに…。思った以上に時間がかかります。
このケースは「子どもが一人」の場合とし、結婚して子どもがすぐにできるとは限りませんし、二人・三人なら当然延長されます。
・周りを見てみると
晩婚化が進み平均初婚年齢は年々上がってはきていると聞きますが、あくまで平均は31.1歳。運動会や父親参観に参加して周りを見てみると、他のパパさんたちが思った以上に若いのに驚きます。
また、地域の自治会の集まりなどに顔を出し、自分と同じような年齢のパパさんのお子さんの年齢を聞くと、10歳前後なんてよくあります。基本「人は人」「ウチはウチ」なのですが、子どもからしてみれば体力に満ち溢れた若いお父さんの方がいいのでは… なんて考えたりもします。
不妊のリスク
一般的に35歳ころを目安に、高齢になればなるほど〝種〟の運動率の低下や数が減り、男性不妊のリスクは高まると言われています。
「男は何歳でも子供を作れる」
私のお父さん世代はよく言ったものです。しかし、今では過去50年間で〝種〟の数は半分に減っているというデータがあるそうです。
一般的に減少の原因は具体的にはまだ分かっていないことが多く、地球温暖化や電磁波、飲酒、肥満、ホルモンの影響など、様々な原因があると考えられています。
子どものためにも
・子どものことを考えたら
なるべく早く結婚した方がよいでしょう。40歳すぎで父親になったとし、男性の平均寿命が81.64歳(厚生労働省2021/7/30)、年々上がってはきているものの、子どもが40歳になったときに父親は80歳すぎとなります。
私が親になり気付いたこと・気付かされたこと、子育てとは自分の子どもが人の親になることまでが子育てと考えております。目の前に大きな山があるとし、その山を登るのは子ども自身なのですが、麓まで導いてやり、転げ落ちたら後ろで支えてあげるのが親としての責務だと思っております。志半ばで倒れるわけにはいきません。
・格好のいいお父さんでいたい
「年齢」というものは経験を積み、自身の知識・見解を広め自信や行動力の源になるのですが、容姿… 見た目というものはどうしても変わってゆくもの。意識を高く持ち続けていてもシワや白髪に中年太りと…。そんなお父さんを見て何を想うのか…。
いつまでも妻や子どもにとって格好のいいお父さんでいたいものです。
とりあえず結婚してみる
日本の夫婦の離婚率は35%前後になっており、実に3組に1組が離婚しているというのが現状です。
とりあえず結婚してみて合わなかったら離婚するというのも〝あり〟かと思います。
というのも、男性で40歳をすぎて〝初婚〟と聞くと「何か問題があるのではないか」という不信感が芽生え、41歳、42歳、と歳を重ねるにつれどんどん膨らんでいき、45歳以上ともなると女性は引きます。
女性は〝種〟の保存というものを本能的に持っており、より優秀な子孫・遺伝子を残したいというのがあります。「何か問題がある」と判断すれば本能で避けるのです。
しかし、離婚歴があり、一度は結婚したという経歴があることにより「その人とはたまたまうまくいかなかったのではないか」「私とならうまくいくかも」という見方に変わるのです。
「やっぱりムリだわぁ」てことであれば離婚すればいいし、とりあえず結婚して「×」を付けておくのも〝あり〟なのではないでしょうか。
最後に
当ブログ記事は結婚をオススメするわけではなく、「適齢期をすぎたら早いほうがいい」という理由を述べさせていただきました。
世の中が便利になり、一人で何不自由なく暮らしていけるこの時代に「結婚」とはたしかにリスクになり得るかもしれません。
しかし、結婚には多くの幸福もあります。
どこからが幸福なのか、どの程度が幸せと呼べるのかは未知数。そうした目に見えないものは数値化できませんが、結婚とは、ご自身とパートナーで幸福という数値を積み重ねていくものではないのでしょうか。
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