先日、「人との縁」というものを見かけました。
「縁って大事だよね」「どこでどういう出会いがあるか分からないよね」なんて妻と話しをしながらコーヒー片手の休日午前。
ささいなことから、ロマン主義な「信じる派」の妻 VS 現実主義な「信じない派」の私に分かれ妻とディベート対決。質問攻めにしたらやたらヒートアップ、口を利いてくれなくなってしまい、よほど悔しかったのか半泣きになる始末。
そんなにいかんことしたのかと「ごめんね」と三度頭を下げたところでやっと和解。いつもの休日に戻り、子どもと3人お出かけできました。
「縁」とは
「人との出会いや縁は不思議なもので、すべて何らかの理由でつながっており意味がある」とのこと。「一期一会、人と人の出会いを大切にしましょう」というもの。また、何千万人といる男女が出会い結婚に至ることも「縁」だと言います。「人の出会いは偶然ではない、すべて必然である」と言う人もいるくらいで、それだけ人との縁は大切なものなのです。
すべてが良縁ではない
そう言われればロマンを感じます。ですが、すべての出会いが良縁であるとは限りません。
結婚することが縁?
世界人口は約78.5億人、日本の人口が約1.25臆人。約半数を男女とし、20~39歳までが約1400万人。そのうちの男女2人が出会い結婚し家庭を築いていくことが「縁」だと言います。しかし、結婚に至らず分かれてしまったり、結婚しても離婚をしてしまったら「縁がなかった」と言います。
結婚といえば人生の一大イベント。結婚式や披露宴をするならなおさらのこと。
式場選びや衣装選び、披露宴での流れや参列者への配慮、両家の顔合わせなど、長い月日をかけウェディングプランナーの方と綿密に打ち合わせをしてきたからこそ、大勢の参列者の方に祝福され感動や感激が生まれるのです。
しかし、これだけ月日と時間をかけ結婚しても離婚をしてしまうケースもあります。それを「縁がなかった」で片づけられますでしょうか。
良縁があるなら悪縁もある
世の中のほとんどの人が「いい人」であり、そいう人たちは自身にとって知識や教養、辛いときには手を差し伸べてくれるプラスの存在です。また、彼らが辛いとき・苦しいときには寄り添い手を差伸べ何らかの力になってあげたいと思うのですが、「悪い人」というのも存在します。
彼らは甘い言葉やおいしい話を持ち掛けてあなたを欺こうとします。ダマして金品を奪うかもしれません。大切なものを壊してしまうかもしれません。
そういう人達との出会いは良縁とは言えません。人との出会いは良縁ばかりではなく「悪縁」もあるということです。
大切なのは見抜けるか
- 仲のいい友達だと思っていたら知らないところで悪口を言われてた
- 儲かる話を持ち掛けられお金を渡したら消えた
- 「結婚しましょう」お金を渡したら消えた
- 男運が悪く付き合うのはダメンズばかり
このような話は本当によく耳にします。
少子化で人口が減り続けると言われてはいますが、狭い日本のどこに行っても人・ヒト・ひと。出会いというものは必然というのもうなずけます。ですが、大切なのは良縁か悪縁かを見抜く洞察力、「人を見る目」ではないでしょうか。
経験を積むことも大事ですが、なにより知識を得ることが一番大切なのです。今はググれば簡単に有力な情報が手に入ります。それでも迷うようであれば、信用できる人に打ち明けたり信頼できる人に尋ねましょう。必ずあなたの力になってくれ、思わぬ解決の糸口が見えるかもしれません。
今いる人達を大切に
もし、あなたが若い方であれば、これからいろんな人に出会い、いろんな経験をすることと思います。それは決してキレイなことばかりではなく、人の嫌なところや世の中の汚いところを目の当たりにすることでしょう。ときにはあなたを裏切り騙し傷つけることで、大切なものを失い人生のどん底まで叩き落とされてしまうかもしれません。
しかし、どん底まで落ちればあとは上がるだけ、這い上がってきた人間は強く自信に満ち溢れています。失敗した経験を知識とし、未来へ生かすことができれば同じ過ちは繰り返しません。そして、嫌なところや汚いところを受け容れるだけの心に自信と余裕と許容を持ちましょう。それが「大人になる」ということ。
もし、あなたが歳を重ねてきた方なら、世の中のアンフェアな部分や人間の強欲で卑しいところをたくさん見てこられたかと思います。友人であったり、職場の同僚や上司、企業・会社もしかり。
それらを「見て見ぬふり」をし大人になりました。それは逆に「人は信用できない」という結論に至り「人間不信」になるケースも。
しかし「歳を重ねてきたからこそ・多くを経験してきたからこそ」人を見る目といものが養われ、あなたが選んだ今いるあなたの周りの人が大切な人であり、信用でき信頼に値する人なのです。
最後に
私がある女性と知り合いつき合うようになり、初めて彼女の家に行ったときのことです。
喫茶店を営む2階建ての白いお家でした。
しかし、外から見る景観は初めて訪れた気がしません。「どこかで見たような…」「来たことがあるような…」不思議な感覚が心を揺らします。
ふと昔の記憶がフラッシュバック。実はその景観、幼き日に何度も何回も夢で見た2階建ての白いお家だったのです。
「あ… 夢でみたことある…」
そのときの彼女も今では妻であり2歳児の良き母親でもあります。
「縁」というものを人一倍信じている筆者自身でした。
一つ言い忘れましたが、そもそも「結婚はゴール」ではなく「結婚はスタート」なのです。
では。