おはようございます。ウチケンです。
「育児・子育てにおいて大変な事って何ですか?」の問いかけに対し、もちろん大変なことばかりなのですが、親御さんが口を揃えて言うことの1つに「嫌がる子供の歯磨き」があります。
ウチにも2歳9か月になる息子がいますが、日によって、なぜにどうしてとにかく歯磨きを嫌がります。何をするにも嫌がる子どもほど困ることってないですよね。
今回のブログ記事は「嫌がる子供の歯磨き」の対応や対処法について。
ウチは「こうしたら歯磨きをさせてくれるようになりました」や「嫌がったときはこうします」など、「最後の手段はやはりアレ」などを筆記します。
読者の皆様方のご参考になれれば、そして子育て世代の「こまった」を解決できる糸口になることができたのなら幸いです。
その前に、子どもの歯磨きが大切な理由
そもそも、なぜ人は歯磨きをしなければならないのだろうか。
「虫歯や歯周病といった歯科疾患にかからないため」とか「他人に不快な思いをさせないためという社会生活におけるエチケット」などが挙げられます。
人間が歯を磨かなければならない理由
虫歯や歯周病、口臭などの諸悪の根源、「細菌」は歯磨きをしないと増殖します。私たちを何かと悩ませるお口のトラブルの多くは、この目に見えない細菌が引き起こしています。
少し汚い話になりますが、健康な成人の便1gあたりの細菌数が300臆~1000臆個といわれています。口の中に生息する細菌は、歯磨きをしっかりする人でも1000臆~2000臆個ほど、まったく歯を磨かない人になると6000臆~1兆個にもなるといわれています。
私たちの口の中にいかに多くの細菌が住み着いているかがよくわかります。
これらの細菌すべてが「悪」というわけではなく、口腔環境を整えるうえで重要な役割を担っている菌も多く存在してはいますが、細菌の良し悪しに関係なく、歯を磨かなければ口の中でますます細菌が増殖していく一方であることは間違いありません。
ブクブクうがいだけでは洗い流せない理由
〝細菌を減らす〟という目的なら、「ブクブクうがいだけでも十分洗い流せるのでは?」と思われる方もいることでしょう。しかし、お口の中の細菌はそう一筋縄ではいかないようなのです。
口の中の細菌たちは、互いに共存できるよう様々な種類の菌が塊をつくって生息しています。この細菌の塊が「プラーク」と呼ばれるもので、プラークはさらに「バイオフィルム」という膜で覆われ守られています。バイオフィルムで覆われているプラークは、うがいで洗い流す程度の力ではおとすことができません。
ここで、キッチンの排水溝にできる「ぬめり」をイメージしてみてください。あの「ぬめり」もバイオフィルムの一種です。
水洗いだけであのぬめりを落とすことが不可能であるということは、多くの方がご存知のはず。
歯の表面に付着したプラークは排水溝のぬめりを落とすときと同様に、ブラシでゴシゴシ磨くことでしかきれいに落とすことができないのです。
「子どもは乳歯だから」と手抜きはNG
「乳歯はどうせ抜けるのだから、少しくらいやらなくても大丈夫では?」といった声もあります。
乳歯が抜けるとき、乳歯の付け根は永久歯に吸収され自然に融けていくのですが、虫歯などで膿が溜まっていると、その下で準備している永久歯の成長を妨げることになります。
なので、丈夫な永久歯を作るためには、乳歯の頃からしっかりと歯磨きを行う必要があるのです。
そもそも歯磨きの習慣化っていつから
ここでふと疑問に思うことがあります。
「昔の人達はどうしていたのか?歯を磨いていたのだろうか、いつから磨いていたのか、そもそも歯ブラシなんてあったのだろうか?」と…
歯磨きが日本に伝わったのは、仏教伝来のとき。
はじめは僧侶の間で習慣となり、公家や庶民へと広がりを見せていきました。庶民が歯を磨くようになったのは、江戸時代になってからといわれています。
当時の歯ブラシは、柳や黒文字(クスノキ科)などの木の幹を割って小枝にし、その一端を煮て木槌でたたき房状に加工した「房楊枝」というものでした。この房楊枝が、今の歯ブラシの元祖となったのです。
実は、日本に歯磨きが伝わる前、縄文・弥生時代に人々が歯を磨いた形跡が残っているという話もあります。
また、歯磨き粉は「房州砂」という粘土の細かい粒のものに香料を混ぜて作られたものを使っていたそうで、歯磨き・歯磨き粉がなかった頃は、塩を使い、指で歯を磨いていたようです。
仏教伝来ー
538年(日本書記によると552年。元興寺縁起などでは538年)、百済の聖明王の使いで訪れた使者が欽明天皇に金銅の釈迦如来像や経典、仏具などを献上したことが仏教伝来の始まりです。引用元:飛鳥の扉
赤ちゃんの歯の生える順番は
乳歯は、一般的に生後6カ月ごろから下の前歯から生えてきます。下2本~上2本の順で、前歯が4本揃ってから、その上下両サイドが生え、前歯8本が出そろうと、1歳半ごろから奥歯が生えはじめ、目安として2歳半ころまでに乳歯20本が生えそろいます。
年月 | 生える順番 | 呼び名 |
6か月ごろ | 下の前歯2本 | 乳中切歯 |
10カ月ごろ | 上の前歯2本 | 乳中切歯 |
1歳ごろ | さらに上下2本 計8本 | 乳側切歯 |
1歳半ごろ | 最初の奥歯4本 | 第1乳臼歯 |
2歳ごろ | 前歯と奥歯の間の歯4本 | 乳犬歯 |
2歳半ごろ | 最後の奥歯4本 | 第2乳臼歯 |
ただ、個人差もあり、前後半年くらいは誤差範囲とのことなので、3歳の誕生日までに20本全て生え揃っていなくても問題ないそうです。
赤ちゃんの歯磨きスタートはいつから
赤ちゃんのお口に小さな乳歯を発見できたときは、成長を感じるとても嬉しい瞬間です。でも同時に、「いつから歯磨きすればいいんだろう?」と疑問もわいてきます。
赤ちゃんの歯磨きを開始する時期は「歯が生えてきてから」
1本でも乳歯が生えてきたら歯磨きを始めましょう。「1本くらい…」と思ってしまいがちですが、先程上述したように、お口の中は細菌でいっぱいです。つまり、歯が歯茎より上に出たのを目視で確認できたら歯磨きするようにしましょう。とくに離乳食が始まると食べ物のカスが歯につまりやすくなるため、注意が必要です。
また、「ウチは母乳だから大丈夫」というのは大間違いで、たとえ母乳だとしても、元々お口の中にいる常在菌には何ら関係がなく、逆に母乳に含まれる「乳糖」は細菌の格好の餌食となるため虫歯にかかるリスクは高まるのです。
赤ちゃんの歯磨きの仕方は
赤ちゃんは、お口も歯もとても小さくて感覚は敏感。自然に歯磨きが習慣になるよう、親子で慣れることが大切です。決して無理強いはせず、赤ちゃんが気持ちよく感じてくれるよう、楽しい雰囲気で焦らず、成長に合わせて少しずつステップアップしていきましょう。そのためにも、歯が生える前からお口をキレイにする習慣を。習慣になれば、歯磨きしないことが気持ち悪く感じるようになっていきます。
歯の生えはじめ~前歯4本時期
最初の1本から赤ちゃん用の歯ブラシで磨いてあげるのが理想ですが、前歯は平らなので、ガーゼなどで歯の表面をこするように汚れを落とすので十分です。
前歯どうしのすき間がない場合は虫歯ができやすいため、水だけをつけた赤ちゃん用歯ブラシで磨きましょう。
赤ちゃんがなかなか歯磨きをさせてくれなかったり、キレイに磨けていないか心配であれば、ベビー用トレーニング歯ブラシを持たせて噛み遊びさせましょう。
前歯4本~すべての乳歯が生え揃うころ
この頃になると、親子でだいぶ歯磨きに慣れてくるころ。子ども用のフッ素入りの歯磨き剤(洗剤成分や研磨粒子の入っていないジェルタイプや液体のもの)をほんの少し使い、子ども用の歯ブラシで1本ずつ歯の表面のブラッシングをします。
この時期になると自我が芽生えはじめ、歯ブラシを自分で持ちたがるようになります。この「自分でやりたい意欲」は大事で、歯磨きを習慣化にするうえでも子ども自身にやらせてあげるようにしましょう。でも、キレイには磨けないので子どもが自分で持つ歯ブラシと、ママやパパが仕上げ用に使う歯ブラシを別々に用意しましょう。
奥歯が生える時期は、子どもの虫歯が一気に増える時期でもあります。奥歯の溝の部分の汚れを、仕上げ磨きのときに十分に落としてあげることが重要です。
また、就寝中は唾液の分泌が少なく細菌が活動的になるため、夜寝る前のブラッシングは念入りに行うようにしましょう。
こうしたら歯磨きをさせてくれるようになりました
自我に目覚めるころになると、歯磨きを頑なに拒否する子もいます。特に2歳ごろにピークを迎えるといわれているイヤイヤ期にもなると走り出し逃げ回ってしまう子も。
子どもにとっては、歯磨きの大切さなど理解できるはずもなく、歯ブラシを歯にあてられることじたい、お口の中が気持ち悪いと感じてしまうのか、じっとしているのがただただつまらないのか…。親の心子知らずとはこのことですね。
ウチも例外ではなく、日によって歯磨きをさせてくれず困り果ててしまいました。怒るわけにもいかず、説得するといいますか、言い聞かせるといいますか。もうとにかく一つの工程にものすごく時間を費やさなくてはいけませんでした。
そこで、今まで使っていた子ども用の歯ブラシから、子ども用の「電動歯ブラシ」に交換してみたのです。
初めて息子の歯にあてたとき、嫌がるかなとも思いましたが、「ビビ、ビビちてる」と不思議そうにしており、嫌がることなくすんなりと歯磨きさせてくれるようになったのです。
ウチの息子に使用しているのは「ピジョン はじめての電動ハブラシ」
後ほどリンクを貼付しますが、オススメです。
嫌がったときはこうします
ですが、さすがに毎日ともなると、日によってはとことん嫌がります。遊んでる最中なんかはイヤイヤ言ってぜんぜん歯磨きさせてくれないときもしばしば。就寝時間を過ぎてしまうと、睡眠時間をとらないといけないって焦ってしまいますね。
親とて人間ですもの、子どものためを思ってやっていることに対してイヤイヤされるとつい〝カッ〟となってしまう気持ちもわかります。
しかし、ここで感情的になって怒鳴りつけてしまうということは避けたいところ。萎縮してしまい、親の顔色をうかがってばかりの子に育ってしまうのではないかと心配もあります。
そんな時、私の場合はとにかく言い聞かせます。
「○○くん、シャカシャカしないと虫歯さんになっちゃうよ」、「虫歯になっちゃうと歯医者さんでイタイイタイするよ」、「トットもママもキレイキレイしてるから虫歯さんいないよ」、「○○くんもキレイキレイしよ」、「よーし!トットが虫歯さんやっつけてやる」
時間をかけ諭すようにゆっくり優しく語りかけます。
どんなに嫌がっていても3~4回繰り返せば「イヤイヤ」が「アーィ」に変わります。
育児・子育ては時間・日にちのかかるもの。私も自分の時間なんてほとんどありません。
ですが、子どもが一人でお風呂に入れるようになるまでなのか、10年くらいかかるものなのか、最初で最後の子なので分かりませんが、割り切るしかないですね。
育児・子育てが一段落したら、失った○○年を取り戻そうと思います。…だって、いずれは手もつないでくれなくなるのですから。
最後の手段はやはりアレ
ズバリ、スマホアプリの「鬼から電話DX」
ご存じの方も多いと思います。
泣く子ももっと泣く、子どもにとっては恐怖でしかない鬼さんからの電話です。
私が使っているのは「DX」方で、鬼さんと簡単な会話ができたり、タイマー機能で何秒後に電話をしてもらうというようなことができます。
私も、これまでに3~4回、どうしようもなく困ったときにタイマーで電話をかけてもらいます。これが子どもにとってはトラウマ級、恐怖でしかないみたいで効果覿面。すぐに言うことをきいてくれます。
ただ、本当に怖がってしまうので濫用は厳禁。ねばり強く諭すようにゆっくり優しく語りかけてもダメなときだけ召喚します。
私は、歯磨きのイヤイヤに関しては、まだ一度も召喚したことがありません。いちおう「歯磨きしない時」バージョンもありましたので筆記させていただきました。
まとめ
- 人間は歯を磨かなければならない
- お口の細菌の塊は、ブラシでゴシゴシしないと落ちない
- 子どもの丈夫な永久歯のため乳歯からしっかっりケア
- 赤ちゃんの歯磨きは最初の1本から
- 嫌がるようなら子ども用電動ハブラシに代えてみる
- 手磨きでは落とせない汚れも電動ハブラシなら落とせる?
- 嫌がっても、怒らず焦らず諭すように
- 最後の手段は「鬼から電話DX」
- でも、むやみやたらの召喚は禁止
最後に
当ブログ記事は、私と息子の体験記であり、すべてのご家庭・お子さんに効果をコミットするものではなく、参考程度にしていただければ幸いです。
また、「【歯石取りは痛くて血だらけ】自宅でできる歯垢・歯石のセルフケア」で、おすすめ大人用電動ハブラシを筆記させていただいています。こちらも合わせてお読みいただければ幸いです。
商品リンク
乳歯が生え始める6か月から使用でき、月齢に合わせてブラシ部分を交換することができます。また、本体にライトも内蔵されており、暗いお口の中を照らすこともできるうえ、子どももライトに気を取られ落ち着いて磨かせてくれました。
ウチケン家では夫婦で電動歯ブラシを使っています。
手磨きでは落としきれない汚れも落とせますし、歯肉のマッサージにもなります。電動ハブラシは本当に良いものだと実感していますので、子どもにも使い続けていきたいものです。
楽天↓↓↓
価格:1,881円 |
Yahoo!ショッピングには同一のものがありませんでしたので類似品
ちなみにですが、歯磨き粉もピジョンさんのジェル状のものを使用しており、味はぶどうを選択。…他の味が.. あったかな…? 近くのサンドラッグさんで購入しています。
育児・子育て、大変ですが頑張って乗り切りましょう。
このブログ記事が、子育て世代の「こまった」を解決できることを願い、終わりにしたいと思います。
では。