【立ち合い出産旦那の本音】メリット・デメリットから流れまで!私の立会い出産体験談あり

私の人生に衝撃と感動をあたえてくれたことベスト3に「立ち合い出産」があります。

会社の先輩からは「立ち合い出産なんかするもんじゃない」と内容を聞いていましたので消極的でしたが、妻と話し合い、一生に一度かもということで決意。

想像をはるかに超えた、私の貴重な体験談から綴らせていただきます。

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立ち合い出産体験談

私は38歳で晩婚。6年後の44歳で第一子誕生。二つ年下の妻と出産・立ち合い出産に臨みます。

凄絶32時間

予定日の1週間ほど前、不規則な前駆陣痛から多量な出血がありましたので不安になり病院に連絡。

高齢で初産ということもあったのでしょう。「すぐに来て」ということで、仕事をお休みいただいていた私が車で搬送、そのまま入院。出血は問題なかったのですが、子宮口がそんなに開いてないということで明日まで様子見。必要なら陣痛促進剤を使うとのことでした。

そこから凄絶32時間の幕開けです。

不等間隔だった陣痛も15分、10分おきと短い間隔になっていき、そのたびにお腹を抱え痛みに耐える妻を見て、心配と見守ることしかできない歯痒さと、どうしてあげたらいいのか分からない自分の無力さを痛烈に実感しながらも、お腹にあてられたマイクから聞こえる力強い鼓動・心音。お腹の子も一生懸命生まれてくる準備をしているんだなと思い、妻に励ましの言葉をかけ続けていたのを覚えています。…反面、少しだけ「男でよかった」と安堵したことも覚えています。。

深夜に助産師さんが子宮口が開いているか確認するのですが、それがすごく痛いらしく、その都度出血しながらも、10分、5分おきに訪れる陣痛で眼ることさえ許されず、体力低下で翌日に出産なんてできるのかと心配ばかりしていました。

結局、一睡もできずに朝を迎え、子宮口の開きが不十分ということで陣痛促進剤を使用します。

分娩室へ

8:30AM頃でしょうか、いよいよ分娩室へ。

室内では、リラックス効果を期待できるオルゴール調BGMが流れていましたが、一睡もしていない、ましてやずっと食事制限を強いられ体力低下している妻を横目に落ち着けるはずもなく、平静を装いながら妻を励まし続けていたのを覚えています。

そうこうしてるうちに陣痛促進剤が効いてきたのでしょうか、3分、2分間隔で苦悶しています。

この頃になると、助産師さんが付きっきりなり、例の「テニスボールで押さえよ」が始まります。

ちらほらとは聞いていましたが、本当にテニスボールであり、ある程度の力では「もっと押さえよ」と言われるし、力いっぱい押さえると「痛い」と言われるしで、こちらも平静を装いサポートしていましたが額に汗を浮かべて内心パニック。「立ち合い出産なんかするもんじゃない」というのも頷けます。

陣痛感覚も1分間隔くらいになると「テニスボールはもういいですよ」と、「そろそろですね」とTVで見かけるあのシーン。「いきんで!」「うぅぅぅ…ん..」が始まります。

陣痛に合わせて

「いきんで!」「うぅぅぅ…ん..」

「そらきた!いきんで!」「うぅぅぅ…ん..」

「もう一回!いきんで!」「うぅぅぅ…ん..」

何回続いたことでしょうか

「頭が見えてきたよ!」

「さぁいきますよ!いきんで!」「うぅぅぅ…ん..」

しかし、一向に出てきません。。

「応援呼んできて」

産婦人科の先生と助産師さん2人が加わり

「はいきた!いくよ!」

加勢にきた助産師さんが妻の横に立ち、タオルでお腹を両方から全体重で押し込みます。

「うぅぅぅ…ん..」が悲鳴に変わり耳をつんざきます。

…まさに拷問。

お腹の内臓まで押し出そうかといわんばかり。妻はウミガメの産卵のように涙を流し

「もう限界、お腹を切って」と懇願しますが

「もう少しだから!いくよ!」

「あああぁぁぁ…」(悲鳴)


まさに命がけ。

妻がこんなにも苦しんでいるのに、汗と涙をタオルで拭き取ってあげることしか私にはできません。なんとも無力な…。と思う反面、男でよかったと再認識いたしました。。

長男登場

名前は決まっていたので、苗字との相性の良い画数をネットで選び、金運・健康運・人望・才能などすべて「大吉」なのを選びました。

将来名前負けしないように私たちが導かなければいけません。…一つ大変な仕事が増えてしまったような気もしますが、そちらのほうが〝やり甲斐〟があります。

結局、分娩室でこれ以上は母子共に危険と判断し、吸引により誕生しました。

吸引によりちょっぴり頭がとんがって生まれてきましたが、泣き声を聞いたときは、本当に感動し、立ち会えた事に心から歓喜いたしました。

今では1歳8か月。頭のとんがりもなくなり、毎日、泣いて笑って甘えてグズってと…。親の気持ち子知らずとはよく言ったものですね。

私と妻が感じた立合い出産のメリット・デメリット

未来ママさんのメリット

  • 傍にいてくれることで安心できる

    一昔前まで出産とは一人孤独な戦いでした。旦那さんが傍で背中をさすってくれたり汗を拭いてくれるだけで心強いものです。

  • どれだけ大変かを理解してもらえる
    そもそも出産をしない男性。実際に目で見て耳で聞いてもらうことにより、どれだけ大変で命がけか分かってもらえます。

  • 二人で臨むことにより夫婦の絆が深まる
    あらゆることにも言えることですが、夫婦で同じ気持ち・同じ想いで一つのことを乗り越えることにより夫婦の絆が深まります。臨むハードルが高ければ高いほどです。

  • 女性は強いと見直される
    女性は男性に体躯的・体力的に敵わないもの。しかし女性は痛みに強く、メンタルの強さでは男性を凌駕します。旦那さんに出産を立ち会ってもらうことで女性の見方が変わり屈服。以後、頭があがらなくなるかもしれません。

  • 生命誕生の瞬間を映像に記録できる
    旦那さんに立ち会ってもらうことにより、まさに〝その瞬間〟を映像に記録できます。

未来ママさんのデメリット

  • 傍にいるとイライラする

    未来ママさんが必死に一人戦っているときに、夫の心ない言動や落ち着きない行動にイライラしてしまう。また付き添い時間が長いため、夫が個室で休憩したり寝たりで余計にイライラしてしまう。

  • 必死な姿を見られる

    今まで見せたことない必死な姿をみられてしまいます。

  • 女性として見られなくなる
    未来ママさんの必死な姿を見ること・見直すことにより、女性としてではなく「ママ」として見られてしまう。

  • 生命誕生の瞬間が録画できていない
    初めてのことで夫の方がしどろもどろ。パニック状態に陥り、録画したつもりが停止ボタンを押してしまい肝心な瞬間を録れず、陣痛の苦しんでる姿だけ記録されてたなんて話を聞いたこともあります。

未来パパさんのメリット

  • 一緒に出産を乗り越えることにより夫婦の絆が深まる

    今まで見たことない奥さんの苦しみや強さを目の当たりにすることになります。一緒に出産を乗り越えることで夫婦の絆が深まります。

  • 今までにない感動を味わえる

    生命誕生の素晴らしさを間近で感じ、今までにない感動に包まれる。

  • 父親としての実感がわく

    生命誕生の瞬間を立ち会うことにより「今から父親なんだ」と実感する。

未来パパさんのデメリット

  • 血が苦手な方はやめたほうがいいかも
    先生がなんの躊躇もなく〝出口〟を切ります。ジジジ… と音も生々しく聞こえてきますので、血が苦手な方は避けたほうがいいかも。「血を見て失神してしまった」なんて話も聞きます。

  • 妻の苦しむ姿を見ることになる
    いつも優しく笑いかけてくれ、心の支えとなっていた妻の想像を絶する凄惨な姿を目の当たりにすることになります。

  • 女性として見れなくなる
    〝いろんなもの〟が一緒に出てくる場合があるので、100年の恋も冷めるという言葉も当てはまるかもしれません。
    また、未来ママさんの必死だからこそ荒くなる言動・イライラしてしまう姿、室内に響く絶叫を耳にすることで「女性」としてではなく「別のもの」として見てしまうかもしれません。
    男性は割と「ナイーブ」なんです。

立会い出産での未来パパさんのお仕事とは?

奥さんのサポートがメインとなり、お顔の汗を拭いてあげたり、お水を飲ませてあげたり、手を握ってあげたり、なんといってもテニスボールで押してあげるのが一番の仕事かと思います。

声をかけるときは、これ以上頑張りようがないくらい頑張っている奥さんに「がんばれ」はNG。「あかちゃんもがんばっているよ」「頭が見えてきたよ」などにしてあげてください。

また、血液等が苦手な方は、奥さんの頭側に立つことで視界に入るものは自己制限できます。

私的にぜひ経験してもらいたい

いかがでしたでしょうか?

コロナワクチンの接種率も進み、分娩時の立ち会いも再開される医療機関も増えていると聞きます。「立ち合い出産」検討されてる方、私は立会えて本当によかったです。奇跡といいますか、なにより家族の絆が深まるといいますか。

生命誕生の瞬間をぜひ体験してみてください。間違いなく「人生で衝撃と感動をあたえてくれたことベスト3」に入ると思います。

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