おはようございます。ウチケンです。
先日、友人達を自宅に招いてのホームパーティー開催。
学生時代からの付き合いがある、気の知れた同い年。また、子どもの年齢も近いということもあり、今夏からの日程調整を経て今回の宴を用意させていただきました。
会社の同僚達と呑む酒とはまた違うといいますか、もちろんそういう呑みの場もいいのですが、どこかで守りに入っている自分とは違い、昔からの付き合いのあるツレというのは、心が安らぐような不思議な感覚に陥りますね。
私は、友達に喜んでもらえるのであれば、たまの1回くらい、前日からの仕込みや費やす時間も準備も「苦」になりません。
なので、まずは「こうしたい・あぁしたい」を妻に説明し、納得そして賛同してもらわなければいけません。「では、こうしよう・あぁしよう」と譲歩しなんとか合意を得ました。
11月半ばすぎ、前日と翌日の最高気温が17~18度くらいの予報のポカポカ日よりに反し、この日だけ11度と今年一番の冷え込み。
花火大会やお祭りが大好きな私としては(人間も冬眠すればいいのに)なんて考えながら、ぶくぶく着ぶくれ朝から買い出しに準備に子どものご機嫌とりと大忙し。やがて、お昼すぎに「ピンポーン」と呼び鈴が鳴りいよいよゲスト様の登場です。
コロナ過での3~4年、自粛生活に飽き飽きしストレスMAXな余韻が残る私は、ラテンのBGMにノリノリダンスしながらビール片手にハイタッチ、「うひょ~!」なんてはっちゃけたい高揚感を抑え、「やぁ、ゆっくりしていってね!」なんて、すました顔して大人対応。耳に心地よく聴こえるBGMはまさかのアンパンマンマーチで出迎えます。。
ここでリビングに招いた友人が開口一番「お家キレイ」の言葉に「いえいえ、ふつうっすよ。」といつものことだよ感を漂わせますが…
まぁ、ほんとは前日までに妻とケンカしながら仕上げたお掃除のことは内緒にしておきましょう。
最近の値上がりはかなりエグいですよね。
割勘とはいえ、少しでも安く、そしてなによりゲスト様方のお腹を満たさなければなりません。そこで私が今回チョイスしたのは「たこ焼き」、そう、タコパです。
コロナ過での自粛生活から、わが家でもたこ焼きをするようになりました。関西地方にお住まいの方は週2~3回はたこ焼きをすると聞いたことがあります。関西以外にお住みの方はコロナ過からたこ焼きをする家庭が増えたと聞きます。
ウチもとびっきりの後者であり、今でも1週間に1度は、息子くんも大好きなたこ焼きをしています。
つい先日に購入した1度に30個焼けるホットプレートを初おろし。
油をひき、たこ入れ、ねぎ入れ、天かすに紅しょうが、鰹節、ウチは隠し味にとろけるチーズを少々、関西地方の方は「邪道」とおっしゃられますが、うまいものはウマイ!どうぞ召し上がれに一同「美味い」をいただきました。
息子くんとお友達もやいのやいのと大はしゃぎ。いろんなおもちゃを出してきては、あっちこっちで散らかりまくりのどえらい事になっております。
そして、本日のメインディッシュは、寒空のもと炭火で焼く極厚ステーキ2枚をブラジル人友達からおしえていただた、マヨネーズ、にんにく、しょう油、味の素を混ぜ合わせたブラジリアンディップでいただきます。
ありがとうございます。「旨い」の一言に心がすくわれます。
友人からの差し入れデザートに心もお腹も満たされゲームをしたり談笑していると、息子くんの様子の変化に気付きます。
お友達とは遊ばず、一人ですみっこの方でおもちゃで遊んだり、ゴロゴロと寝転んでみたり…。眠いのかなと様子を見ていると、やがては「イヤ」と怒りだし、お友達が遊んでいるおもちゃを取り上げようとするではありませんか。
見るに見兼ねた私は直ぐさま駆け寄り、「どうした、仲良くしないとダメだよ」と声をかけ、仲を取り持とうとするのですが、息子くんの機嫌は良くなるどころかより悪化し、おもちゃを全部取り上げ、貸してあげようとはしません。
お友達も、「みんなで遊んだ方が楽しいよ」と声をかけてくれるのですが、首をよこに振るだけです。
親御さんの手前もあり、さすがにこれはまずいと感じ、【子どもが歯磨きを嫌がったときの対応や対処法とは】でも紹介したアプリ、「鬼から電話」の鬼さんを召喚しちゃうよと言い聞かせてみても、効果は限定的、鬼さんにビビリながらもイヤイヤは直りません。。
どうしたものかと、お友達に「おかし食べよっか」と引き離して様子見です。
楽しい時間というものは、過ぎゆくのも早いものです。
やがては会もおひらき、また今度ねとゲストを送ると一気に気が抜け疲れがどっと出てきます。気だるさを感じながら妻とお片付け中に息子くんのことを共有すると、「息子くん、頑張ったよ」との以外すぎる言葉になんのこっちゃと理解できない私はその言葉の真意を問うたのです。
以下、妻にヒアリング
私/妻
「息子くん、なんでお友達に優しくできないんだろう。見てた?」
「観てましたよ」
「ほー」
「お友達によくおもちゃを貸してあげたよ。よく頑張った」
「へ?頑張ったってなに?」
「最初からイヤイヤ言って貸さないかと思った」
「最初は気ぃ良く貸してたな…」
「お友達にとっては、おもちゃがたくさんあるからここが児童館みたいな感じで楽しいよそりゃ!」
「うんうん」
「かもしれないけど、でもね、息子くんにとっては大切なおもちゃだよ」
「…大切」
「そのおもちゃをどんな想いで手に入れたのか考えてみて」
「…想い.. ですか..」
「頑張ったときにとっとに買ってもらえる1つのおもちゃ、月に1回実家に帰省したときにじぃじ、ばぁばに買ってもらえるたった1つのトミカ」
「…」
「それをあっちもこっちもと出されて無下に扱われたらどう思う」
「あ…」
「ゲストの皆さんが来る前に息子くんに言ってたんだよね、おもちゃ貸してあげようねって。だから息子くん頑張ったんだよ」
「…」
どうやら、妻は私なんかよりも息子くんをしっかりと観ており、その気持ちも理解していたのです。
私の幼い頃、「お友達に優しくせよ」、「おもちゃを独り占めするな」、「みんなの前で自分だけお菓子やアイスを食べるな」と、母に厳しく言われそう教育されそれが「躾」だと思っていたので息子にも当然のようにそう説きますが、承けたものが100%正しいものではないと気付かされたのです。
たった1つのトミカを買ってもらうために幼子ながらに私や妻の顔色をうかがい気を遣い、「ダメ」と言われて買ってもらえなかったたった1つのトミカ。
息子くんがお注射で泣かなかったとき、歯医者の検診でイヤイヤしなかったとき、大勢の人達が集まる場所でおとなしくしてたときにご褒美として買ってもらえたたった一つのトミカ。
セールや安売り、フリマやオークションでまとめて購入したトミカたちが、息子くんにとっては、やっとの想いで手に入れた1つ1つが頑張った証しであり勲章だったのです。
たくさんのおもちゃがあり、児童館みたく楽しそうに無碍にはしゃぐ子どもたち。それを見て微笑ましい私たち。ですが、たった一人、大事な大事な宝物たちを無下に扱われて機嫌を損ねた息子くん。
無論、ゲストに喜んでもらえるのが一番であり、そこに尽力するのが当然なのですが、我が子の犠牲で成り立っていたんだと気付かされたときには既に遅し、息子を抱きしめようとする私に「とっと、イヤ」の言葉に「…ごめん」と涙をこらえることができませんでした。。
息子が4歳なら父親としても4歳、自分の未熟さが身に沁みたホームパーティーとなりました。
唯一のすくいは、翌日には〝ケロッ〟としていた息子くん。
仲良く公園に遊びに行ったとさ。めでたしめでたし。
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